アラビアン・ナイト
第五話





chapter:Night~捕らえられて





「この媚薬の効果は、こいつが抜くまで永遠に続く。今日開催される闇の市場にさっそく持って行こう」


「こいつの腰にベルトを巻け。勃っている小さな逸物にコルセットを付けろ。抜かせるなよ? 媚薬の効果が薄れるからな。



「お頭、服はどうする?」


「いらん。服は何も着せるな。布を巻くだけにしろ。

赤く腫れた乳首と、逸物から尻の孔に向かって流れる甘い蜜のような、この先走りが闇の市場に着いたらすぐ見えるようにするんだ。

これは高く売れるぞ」


「俺たちは一気に大金持ちだな」



下卑た笑い声が、地面の上で乱れるオレに降ってくる。



「っつ、っひ、あっ、ああっ!!」


……ぽたり。

ぽたり。




乾いた砂地に涙が落ちる。



この涙は快楽によるものなのか。

それとも、ジャンビーアを奪われ、男なのに無理矢理体を暴かれたことによる、悔しさからくるものだろうか。




――自分でも、もう何が何なのか、よくわからない。




……だけど。


だけど、ひとつだけわかったのは、オレの脳裏に、ヘサームの顔が過ぎったっていうこと。



なぜだかわからないけど、今、とてもヘサームに会いたいって……そう、思ったんだ。





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