アラビアン・ナイト
第六話





chapter:Meet Again~同衾





すると男たちは要領を得たのか、孔の中にある指が曲げ伸ばしを繰り返し、内壁を押し、引っ掻くようにして揉んできた。


「ぅ、ああああんっ!!」

「気持ちがいいか、そうかそうか……もっと襞を掻いて、掻きまくってやろう……」


醜い笑い声が、強い刺激で乱れるオレの頭上から落ちてくる。



「くそっ、金貨500枚出す! こいつを買うぞ!!」


「俺は550だ!」


「こいつは俺のだ! 俺は950出すぞ!!」



オレの孔に指を突っ込んだ男たちを中心に、周りに集まった金持ちたちは、当初よりも額をつり上げ、ふたたび競り合いをはじめた。


「どうだ? 950だ!! こいつは俺が買った!!」

金額が止まると、辺りに沈黙が広がった。


男は、一方の指をオレの孔の中に挿し込んだまま、もうひとつの手で巾着ごと人買いに渡した。



その時とほぼ同時だった。

「兵士だ!! 兵士がきたぞ!! ワーリー王の腕利き兵士だ! 抜け荷がバレたぞ! にげろっ!!」


「ほらよ、たっぷり可愛がってやんな? おい、逃げるぞ」

「へい!」


オレをここまで連れてきた人買いは、オレを金貨950枚で買い取った男に明け渡すと、一目散に逃げていく。


目の端では兵士たちから逃げ惑う人々が見える。




だけどオレは、逃げることができない。





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