好きと言えない。
第一話





chapter:秘密を抱えて繋がる夜。





 その表情さえも美しいと、悠里は罪悪感に苛まれながらもそう思った。



(胸が……苦しい)

 この気持ちになるのは、好きな人に自分のすべてを見られたからだ。

「俺も、気持ちよくさせてね」

 そう言うと、昴は悠里をうつ伏せにした。

 これから、何をされるのかは、知っている。

 自分がどうなるのかも知っている。

 羞恥に打ち震える中、それだけでもないことは悠里本人が一番理解していた。



(好きな人と……昴とひとつになるんだ)

 たとえ、自分を玩具のように扱われていると知っていても、抱いてくれるということが、悠里は嬉しかった。


 腰を持ち上げられ、昴が悠里の後ろにある、彼を受け入れる密口を食い入るように見つめているのが判る。

 密口から、ひんやりとした夜気と入り交じり、熱い視線も注がれている。


「悠里のココ、開いたり閉じたりしているね」


(――昴が……ぼくのを見てる)


 そう実感すると、さっき絶頂を迎えたばかりの悠里のものがまた、膨らんでいく。

「こっちも大きくなった」

「はっ、んっ」


 昴の骨張った手が、悠里自身に触れる。

 また、華奢な身体がびくんと跳ねた。


「そんなに腰を振って……早く俺が欲しいんだね」

「んっ……」


 薄い唇から放たれる昴の言葉は、いちいち悠里を駆り立てる。

 悠里の身体から昴の手が離れる。

 けれど悠里は、これから待ちに待った瞬間が訪れることを知っていた。

 だから、そのままの体勢で彼を待つ。


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