好きと言えない。
第一話





chapter:秘密を抱えて繋がる夜。





 やがて、やってくる強烈な快楽を心待ちにして――。

 そしてその時は間近に迫っていた。

 昴の両手が、悠里の華奢な腰を支える。

 悠里の下肢がベッドから浮いた。




 昴に抱かれる。

 悠里は疑うことなく、そう思った。

 けれどその思いを、昴はすぐに打ち消してきた。


「悠里、ここを強く持っていなさい」


 悠里の腰にあった手は下から伸び、悠里の手を自身にあてがってきた。

「なっなにを……」

 ごくんと唾をのみこみ、昴を見上げる。

 昴はにっこりと微笑み返しているだけだ。

 だが、その笑みは抵抗することさえも許さないという、有無を言わせないものだった。


 悠里は目を瞑り、昴の言われた通り、昴を求めて赤黒く膨らんだ自身を持つ。

「こっちの手もね」

「っつ!!」


 昴はそう言うと、悠里の空いているもう一方の手も自身へとあてがわれた。

「そうそう、そうやってしっかりと根元を持っているんだよ。俺が良いと言うまで離してはいけないからね」


 昴は悠里の返事を聞こうともしないまま、また微笑む。


(――すばる?)

 悠里は、まだこの体勢の意味を知らない。

 なにせ、昴とこういう関係になったのはつい最近のことだ。

 しかし、悠里は昴がもたらす快楽を覚えてしまったことも確かなのだ。

「あっ!!」

 困惑している悠里の密口に、熱を帯びた大きくて太い何かが突いてきた。

 それが何かを理解すると、悠里は歓喜に震えた。


- 9 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom