chapter:身代わり~秘めた恋心。 身体が硬直し、昴の成すがままになる。 耳の奥では、今まで一度たりとも入室したことのない昴の部屋のドアが乱暴に開かれた音が、大きく鳴り響いていた。 悠里の身体が昴のベッドに沈んだと思った瞬間、悠里は、これから昴に何をされるのかに気がついた。 ベッドに押し倒された事態が雄弁に語っている。 昴は自分を抱くつもりだ……。 たしかに、悠里は昴が好きだ。 けれどその想いと、これからする行為は別物である。 自分を想っていない昴が悠里を抱く。 そう思うと、悠里の身体は一気に冷えていった。 目の前には、冷たく微笑み、自分を見下ろす昴がいる。 恐怖が身体中を駆け巡り、逃げようとする悠里は、ベッドから逃れるべく、ただがむしゃらに身体を動かした。 しかし、昴は悠里の身体を簡単に取り押さえ、ベッドに縛りつける。 「すばる? 昴……いやっ」 (どうして? なんでこんなことするの? そんなにぼくのことが嫌いなの?) そう実感すれば、悠里のふっくらとした頬を涙が伝いはじめ、小さな赤い唇からは嗚咽が出てくる。 その嗚咽さえも、昴の唇によって塞がれてしまうのだ。 泣き続ける悠里の口内に彼の舌が入り込み、逃げる悠里の舌を追いかけ、絡め取る。 「……んぅ……」 次第に悠里の嗚咽はなくなり、淫猥な水音と小さな喘ぎ声が生まれ出る。 |