chapter:身代わり~秘めた恋心。 想われていない口づけは厭(いや)だと思っているのに、昴との行為だと思えば、身体は火照る。 みぞおちが熱くなり、疼きはじめる。 「ん……はっ、ん」 悠里の口内を、我が物顔で蹂躙(じゅうりん)する昴の熱い舌は、悠里を簡単に快楽へと誘う。 悠里の頬は赤く染まり、大きな目に、涙が滲みはじめた。 その表情はなんとも言えないほど、恐ろしい色香を漂わせていた。 昴は悠里と口づけたまま、戒めていた腕をそっと外し、悠里が着ていた服を一気に捲(まく)し上げた。 悠里の火照りだした身体が、外の冷たい空気に晒(さら)される。 「悠里はやはり男の子だね」 唇が離れても、どちらの唾液かもわからない一本の糸が、悠里の舌と昴の舌を繋げている。 その光景が、悠里の大きな目に入ると、羞恥に悶えはじめる。 同時に昴の欲望に血走った瞳に、自分の肌が映っていることに脅え、逃げようとベッドから腰を上げた。 「逃がさないよ」 そう言うと、彼は悠里の腰を掴み、悠里の露わになっている陶器のような肌をした首筋に歯をたてた。 「いやっ…………いや。すばる……おねがい……やめて……」 悠里は昴から逃れようと足掻(あが)く。 しかし、昴にとって、悠里の抵抗は小さなもので、昴よりもずっと華奢な体格をしている悠里を簡単に戒めてしまう。 それどころか、事態は悠里が足掻くほど、悪化する。 |