好きと言えない。
第二話





chapter:身代わり~秘めた恋心。





 話題になっている女優をこんなふうに、酷く抱けないから、仕方なく、女の子のような容姿をしている自分を、その女性に見立てているのかもしれない。



 だったら……。

 それでも……。


 受け入れられない想いなら、いっそ抱かれてしまおう。


 その女性と昴が両想いになるまで――。

 もう要らないと、自分を捨てる日まで――。



 それは悠里の中で、何かが弾けた瞬間だった。



「すばる……」


(好き)


 悠里は伝えることのできない想いを胸に秘め、昴の広い背中に両手をまわす。


 その日から、昴との関係は大きく変化した。


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