chapter:甘美な身体。 その色香を含んだ甘い声を聴くと、彼女のみぞおちが熱を持ちはじめる。 (――彼を、今すぐここで奪いたい) ついに、彼女の欲望には、火が灯ってしまった。 悠里の身体は、夜毎、昴に抱き続けられていることもあり、高校生にはない、大人の色香が染みついてしまった。 彼女はそれを本能のままに知ってしまった。 細い指を悠里の滑らかな胸へと這(は)わせていく――。 彼女の指が、絹のような滑らかな肌をいくらかなぞり、進ませれば、小さな胸の突起がふたつ、彼女の指の腹に当たった。 「…………っん」 その内のひとつの乳輪をなぞると、男子生徒の身体がぶるりと震えた。 悠里の唇から漏れる吐息が恐ろしく淫猥で、彼女を刺激してしまう。 彼女はもっと、甘い声が聞きたくて、指の腹で乳輪をなぞり、繊細に指を動かす。 乳頭を摘み、あるいは押し込み、または摘み取って、引っ張ってみる。 「あっ、ん……ふっ……はぁ……」 彼女の指が動くたび、赤い唇からは悩ましげな艶のある息が漏れ、そのたびに、華奢な腰が浮く。 目の端で、彼が小さく身を捩っているのを目にすれば、自分の指で感じてくれていることが嬉しくなる。 だから、もっと触れたいと思ってしまう。 彼女は、男子生徒の細い身体をゆっくりと床に倒し、自分の胸の谷間に彼の顔を埋めさせた。 男子生徒を胸元で固定すると、空いた左手は、彼の下肢へと這っていく……。 |