好きと言えない。
第四話





chapter:甘美な身体。





 その色香を含んだ甘い声を聴くと、彼女のみぞおちが熱を持ちはじめる。



(――彼を、今すぐここで奪いたい)


 ついに、彼女の欲望には、火が灯ってしまった。


 悠里の身体は、夜毎、昴に抱き続けられていることもあり、高校生にはない、大人の色香が染みついてしまった。

 彼女はそれを本能のままに知ってしまった。

 細い指を悠里の滑らかな胸へと這(は)わせていく――。


 彼女の指が、絹のような滑らかな肌をいくらかなぞり、進ませれば、小さな胸の突起がふたつ、彼女の指の腹に当たった。

「…………っん」


 その内のひとつの乳輪をなぞると、男子生徒の身体がぶるりと震えた。

 悠里の唇から漏れる吐息が恐ろしく淫猥で、彼女を刺激してしまう。


 彼女はもっと、甘い声が聞きたくて、指の腹で乳輪をなぞり、繊細に指を動かす。

 乳頭を摘み、あるいは押し込み、または摘み取って、引っ張ってみる。


「あっ、ん……ふっ……はぁ……」


 彼女の指が動くたび、赤い唇からは悩ましげな艶のある息が漏れ、そのたびに、華奢な腰が浮く。

 目の端で、彼が小さく身を捩っているのを目にすれば、自分の指で感じてくれていることが嬉しくなる。


 だから、もっと触れたいと思ってしまう。

 彼女は、男子生徒の細い身体をゆっくりと床に倒し、自分の胸の谷間に彼の顔を埋めさせた。

 男子生徒を胸元で固定すると、空いた左手は、彼の下肢へと這っていく……。


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