好きと言えない。
第六話





chapter:この腕に抱く秘密。





 何時からだろう。

 昴の機嫌を窺(うかが)うように、脅える表情を寄越(よこ)すようになったのは……。


 それは間違いなく、悠里を無理矢理抱いた、あの夜からだ……。


 たしかに、悠里の中には快楽が芽生え、夜な夜な昴を求めるようになった。

 しかし、その結果、悠里の細い身体に無理がいき、学校で倒れた。




「潮時か…………」


 昴は自分の身体に腕をまわしている悠里の寝顔を見つめ、ぽつりとつぶやいた。


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