chapter:拒絶。 悠里(ゆうり)が学校で倒れてから3日間。昴(すばる)に言われて学校を休むことになった。 悠里としては、明くる日で熱も下がったし、早く学校に行って、休んだ分の勉強を取り戻したかったのだが、昴はそれを許さない。 なんと昴は、悠里が風邪を治さなければ、自分も仕事に行かないとまで言い出したのだ。 だから悠里は渋々、昴の言うとおり、学校を休んだ。 昴の看病の甲斐もあり、風邪はすぐに治った。 学校も3日間休んだだけで済んだ。 これで昴も、晴れて悠里の世話役から解放される。 モデルとして、また華やかに雑誌やテレビを飾ることができるのだ。 そう思えば、昴は自分のものだけではないと思い知らされる。 愚(おろ)かなことだが、もう少し風邪をひいたままいれば、昴の傍にいられる。 甘えていられる。 そう思ってしまう自分がいた。 そして、そんなことを考えてしまう卑しい自分が、悠里は大嫌いだった。 悠里の中で、昴への想いが日に日に大きくなっていく……。 けれど、風邪が治るのは、けっして悪いことではない。 だってまた、昴に抱いてもらえる。 だから悠里は、それでいいと、自分に言い聞かせた。 3日ぶりに学校へ顔を出せば、光(ひかる)は身体のことを気遣ってくれた。 いくら本人がもう大丈夫だとそう告げても、光は悠里を心配する。 それは光だけに限らず、悠里と同じクラスの彼らもまた、悠里に対する対応は同じだった。 |