好きと言えない。
第十話





chapter:想い、打ち明けて。





「あ…………」


 悠里の唇から、小さな声が漏れる。

 それは、悠里の膨れ上がっている自身が、解放された瞬間だった。

 言いようのない解放感と、昴に見られているという思いが悠里を襲う。


「まだキスしかしていないのに、ココはもう、こうなってしまったんだね」

「ん……は……」

 昴はそう言うと、悠里の膨れ上がっている悠里の花芯を、指先でピンと弾いた。

 たったそれだけでも、敏感になっている花芯の亀頭から、蜜が零れ出る。


「いやらしいね、悠里は。もう出てしまいそうなの?」


 その言葉で、また蜜が流れ出る。


「俺以外に触れられてもこうなるのかな?」

 うっすらと意地悪く笑う昴。


(ならない。こんなふうになるのは、好きな人にだけ……)

 そう言いたい。

 けれど悠里はその言葉を言えず、口を噤(つぐ)む。

 好きだと告げれば、昴に自分の気持ちがバレてしまう。

 そうなれば、今、スキャンダルになっている女優を好きな昴は、男に――しかも弟のように可愛がってきた自分を鬱陶(うっとう)しいと思うに違いない。


 そうして、昴は悠里を抱かぬうちから離れてしまうだろう。

 だから悠里は、昴から目を逸らし続けた。

 けれど、昴にとって、悠里のその姿が逆効果になるということを、本人は知らない。

 頑なに唇を引き結ぶ悠里を服従させたいと思ってしまう。


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