好きと言えない。
第十話





chapter:想い、打ち明けて。





 悠里は唇を噛みしめ、中にいる昴を感じるため、目を瞑(つむ)る。


 これで、今日で終わるんだ。


 そう思えば、悲しい想いが悠里を襲う。

 大きな目からは涙が勝手に溢れてくる。

 溢れ出た涙がやがて頬を伝い、真っ白なシーツへと落ちる。

(だめ)

(泣いちゃ、だめ)


――昴に勘づかれる。


 そうは思っていても、涙は留まることを知らない。

 悠里の意志とは関係なく、涙は次から次へと、零れ落ちていく……。


「悠里?」


 悠里の雰囲気がおかしいと思ったのか、昴は悠里の名を口にした。

 昴からは自分の背中しか見えない。だから、泣いているとは気づかれないはずだ。

 大丈夫だと、悠里は自分に言い聞かせた。


 けれど、それは違った。

「はぁぁんっ!!」

 昴は何を思ったのか、突然、繋がったままの状態で、悠里の身体を仰向けにさせた。

 強い刺激で、悠里の先端から蜜が勢いよく噴き出る。



「……っつ!!」

 思いがけない昴の行為で、昴と向かい合ってしまう。


 悠里は、泣いていることを知られたくなくて両腕で自分の顔を覆った。


 しかし、昴は意図も簡単に悠里の腕を引きはがした。

(やだ!! 見られた!!)


 悠里は唇を引き結ぶ。


「悠里!?」

 悠里の目の前には、眉間に皺を寄せ、困惑した昴がいる。


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