chapter:想い、打ち明けて。 昴は、悠里が横たわるベッドから背を向け、機械的に手を動かしている。 服を着る、衣擦れの音が、悠里を追い込んでいく……。 ずっと傍にいたいと、そう願っていた。 けれど、遅かれ早かれ、こうやって離れることを、悠里は知っていたはず……だった。 今日というこの日、昴に抱かれたら、離れようと決意した。 だが実際はどうだろう。 昴が自分の元から去っていくと実感すると、胸が引き裂かれそうに痛み、呼吸もできないほど、息苦しくなる。 どうやったって、昴から離れることなんてできないのだ。 「いやぁ、行かないで!! 昴が好きなの!! 遠くに行かないで!! 彼女さんの代わりに抱いてくれてもいい。酷く扱ってくれてもいい……だから……だから………」 (そばにいてっ!!) 悠里は去って行こうとする昴の背中にしがみついた。 「悠里?」 「お願い……だから……」 こんなことはダメだと知っている。 我がままだと昴に嫌われる。 だが、悠里は止められなかった。 「ふっ…………」 唇を閉じ、泣くまいと踏ん張るものの、悠里の唇からは嗚咽が出てくる。 もう、昴には嫌われた。 同性を好きになるなんて、気持ち悪い奴だと、失望された。 絶望が悠里を襲いはじめていく。 身も心も、凍え死にそうなくらい悲しく、そして苦しい。 |