chapter:想い繋がる夜。 「言えるわけがないだろう? そんなこと。ただでさえ、俺はお前を無理矢理抱いたんだ。それを言えば、お前は俺に同情して傍にいなければと考えるだろう?」 そう言う昴の口からは大きなため息が零れ落ちる。 「ならないよ!! 同情なんか、ならない!!」 だって、悠里だってずっと昴が好きだったのだ。 その昴に抱かれることが、悠里は嬉しかった。 「ぼく、引っ越して昴と離れた時、好きだって気づいたんだ。昴がまたぼくのところに来てくれた時、とても嬉しかった」 悠里は、昴の唇に自らキスを落とした。 「悠里……。そうか、俺たちはずっと同じ想いを抱いていたんだな」 スッと細められる虎目石の瞳には、恥じらいの表情を見せる悠里の顔が映し出されている。 その瞬間、悠里の中で昴の存在が大きくなっているのだと、改めて気がついた。 「知らなかったとはいえ、悠里を苦しめていたんだな。ごめん」 昴は悠里を抱きしめ、耳元で告げた。 悠里の胸が、ジン……と熱くなる。 「すばる……」 これからも昴と共にいられるのだと思えば、とても嬉しくなる。 だから悠里は両手を、たくましい身体に巻きつけ、昴に縋った。 「昴……抱いて……」 昴が欲しい。 自分を想ってくれる昴と繋がりたい。 悠里は昴に懇願した。 男の色香をまとった昴の薄い唇は弧を描き、妖艶に微笑んでいる。 |