chapter:プロローグ 先走り独特の生臭さと、苦みが、オレを襲う。 「んぐっ」 ――やめろ!! そう言いたいのに、オレの口は塞がれて、しかもオレの精液がついている指が、舌をなぞってくる。 「自分の液は旨いか?」 「……っぅ!!」 んなわけないだろっ? 神楽の気持ちが悪い言い方に、オレはギリリと睨む。 その間にも、オレの尻にある穴に突っ込んだ神楽の指は、所狭しと我が物顔で動いている。 ……グプグプ。 さっき放ってしまった自身から流れた先走りが尻の穴に入ったおかげで、神楽の指が動くたび、中から水音が聞こえる。 そして、神楽の、もうひとつの手は、オレの舌をなぞっている。 無理やりこじ開けられてしまった、閉じることができない口からは、唾液が流れ落ちる。 「っふ、ぅうっ……」 ……クチュ、クチュ。 上からも、下からも、淫らな水音がする。 「……フフ。綺麗だよ、古都。両親の前で繋がってあげるのは、せめてもの手向けだな」 神楽は、オレの身体を反転させ、うつ伏せにしてきた。 次に、尻を突きだした格好にさせる。 まるで、自分からこの行為を望んでいるような、そんな格好だ。 ふと、視線を前に向けると、そこには、父さんと母さんの屍がオレの目に映る。 ――厳しいけれど、頼りになった力強い父さん。 ――乱暴なものの言い方をするオレを優しく見守ってくれた母さん。 |