迷える小狐に愛の手を。
プロローグ





chapter:プロローグ





おかげで、後ろを弄られている妙な圧迫感も、少しずつ消えていく――。



グチュ、グチュ。

オレの穴に突っ込む神楽の指が動くたび、いやらしい水音が耳に入ってくる。


神楽を受け入れているみたいで、痛みも、違和感もなくなるのはイヤだ。

それなのに、オレはこんな奴に感じている。


出したくもない精液を先端から吐き出し、女みたいに喘いでいる……。

こんな……。

こんなのって……イヤだ……。


「んっ……はぁ……」

「いやらしい身体だ……。そうやって、お前はこれから常に、俺を感じて生きていくんだよ?」



……冗談じゃない。こんなのはイヤだ。

好きでもない――しかも、父さんと母さんを殺した奴の腕の中にいるなんて、そんなのイヤだ。

だけど身体は、オレの意に反して快楽を覚えていく……。


「さあ、もう繋がろうね。俺とひとつになるんだ。光栄に思いなさい」

神楽は残酷な言葉を口にした。

見下すようなその笑いが、オレの、拒絶するスイッチを押した。



「いやだあああああ!! だれか……いやああああ!!」

――助けてっ!!


オレは今までにない悲鳴と、叫び声を上げた。


「ぅぐっ!!」

だけど、大きく開けたオレの口は、オレ自身を扱いていた神楽の大きな手によって塞がれてしまう。


塞がれた口から、神楽の指がオレの口内に入ってきた。


にがいっ!!





- 8 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom