chapter:夢? それとも現実? 「ん…………」 身体が疼く……。 それにまた、オレ自身が大きく膨れ上がっていくような感じがする……。 やだな……。 また、これかよ。 ベッドで寝っころがっていたオレは、いつの間にか寝ていたみたいだ。 閉じた目を少し開けるけど……ダメ。 すんげぇ眠い。 目は、また閉じてしまう。 ……だけど、身体がムズムズして気持ち悪い。 どうしよう。 「ふっ……んぅ」 また、ヘンな声がオレの口から漏れた。 「古都(こと)? 苦しいのか?」 幸(ゆき)の声だ。 オレは反射的にコクリとうなずいた。 「ゆき……オレ、眠い……」 「いいよ、そのまま寝ていなさい」 クスリと笑う幸の声が、とても心地いい。 今日、避けられていたことなんて、嘘のようだ。 もしかしたら、今日のあれはぜんぶ夢だったのかも。 きっとそうだよな。 幸はそういうのでオレを避けるとか、しないよな。 だってオレがどんなに噛みついても、引っ掻いても、全然怒らなかったんだもん。 ジク、ジク。 ジク、ジク。 そうこう考えている間にも、疼きは身体中を駆け回る。 オレは目をつむったまま、疼きに耐えられなくってモソモソと足を動かした。 そうしたら、ひんやりとした手が腹に当たった。 ……スル。 突然あらわれた、ひんやりした手によって、オレがはいていたズボンを下ろされる……。 |