迷える小狐に愛の手を。
第十一話





chapter:幸なんて、もう知らねぇっ!





そりゃ、『発情期』っていうのには、自分でもびっくりしたよ……。

他人に、下の世話までさせちゃったのは、なんか、申し訳ないって思うけどさ……。

でも、でもさ、幸はあの時、別に気にしている感じでもなかったじゃん?


それなのに、なんで今さら気にするの?


なんで?


ああっ!
なんか、イラってしてきた。

オレの下の世話、するのがイヤなら、そう言ってくれればいいのにさっ!

なんだよ幸の奴。

なんで面と向かって、『そんな世話までしなくない』って、そう言わないの?


だーーーーっ!!

もう知らねぇっ!!

幸がその気なら、オレだって無視してやる!!


もう知らねぇ!!

幸なんか、もう知るかっ!!





オレは、枕を抱きしめ、ベッドに寝っころがった。





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