chapter:蜜に溺れる身体 神楽は、喚(わめ)くオレを無視して話を続けた。 「美しい肌だ……。ふたつの桜色をした蕾は、実に可愛らしい」 「やめっ!!」 手に力を入れてみるものの、やっぱりオレを縛っているロープはびくともしない。 そうやって、オレがもがいている間にも、神楽は、オレの乳輪をなぞる様に、指を動かしていく――……。 「今はそうじゃないかもしれないけれど、大丈夫。すぐに気持ちよくなるよ」 んなもんなるか!! 自分の身体に触れる神楽を精いっぱい睨む。 「実に美しい蕾だ……。クリームでぬめりを帯びた乳首は、まるで愛液をかけられたように濡れている……」 神楽は、オレの乳首をうっとりと見つめ、もうひとつの乳首にもクリームで、なぞっていく……。 「さわるな!! くそっ、離せ!!」 ねっとりとした感触が、とても気持ち悪い。 それに、なんだろうか。 塗られた部分が熱をもちはじめているような気がする。 やばい。何の薬だよ、コレ!! 焦るオレを尻目に、神楽は両手でオレの乳輪をなぞりはじめる。 「イヤだって、言ってんだろ!!」 オレのすべてが自分の物だと言わんばかりの神楽――。 オレの気持ちを少しも考えない神楽が、とても気持ち悪い。 今、オレを奪おうとしているのは、父さんと母さんを殺したヤツなんだ。 |