迷える小狐に愛の手を。
第十五話





chapter:蜜に溺れる身体





しばらく両胸を神楽に弄られていると、次第にオレの乳首がムズムズしはじめてきた。


神楽は、オレの動きが変化していることを感じ取ったんだろう。
口角を上げて、勝ち誇ったかのようにほくそ笑む。


「やっと効いてきたんだね。即効性じゃないから困るな、コレ」


冷たい言葉が、オレの聴覚を刺激する。

オレを弄る神楽の指の力は、緩めるどころか、強くなっていく。


クイッ。
乳首を押し込んだかと思えば、強く引っ張り上げた。


「っく、はっ!!」

ビクンと腰がベッドから浮き、口からは声が漏れてしまう。

「可愛いよ、古都。桜色の乳首が赤く腫(は)れてきたね。より淫らに、もっと鳴こうか」

そう言うと、神楽はオレの乳首を強く摘まんだ。

「……あっ、やっ!!」

こんなのおかしい。

だって、オレに触れているのは幸じゃない。

父さんと母さんを殺した敵だ。

それなのに、オレの身体は神楽に反応している。


まさか……。さっきの、クリームか?


戸惑いを隠せないオレの脳裏に、さっき神楽が手に取っていたビンが過ぎった。


「なに……を……オレに……」

「ん? ああ、これね。媚薬らしいよ? 人間って面白いモノつくるよね。

これで自分に懐かない異性を懐柔(かいじゅう)させるらしい」


「ふざけ!! ……ぁ……」

オレが罵声(ばせい)を最後まで言えなかったのは、神楽の指がいっそうオレの乳首を強く摘まんだからだ。





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