迷える小狐に愛の手を。
第十五話





chapter:蜜に溺れる身体





ちがう。

振動だけじゃない。



「や、あ、ぁぁああああああっ!!」


ソレは回転さえもはじめ、より奥へと進入していく……。


この冷たい無機質な部屋に響くのは、ソレが起動する機械音と、淫らな水音……。

そして、オレの口から放たれる喘ぎ声だ……。



「んっ、あっ……」



苦しい。

オレ自身を縛っている紐を今すぐ引きちぎりたい。

自身から白濁を思いきり放ちたい。



オレの腰が、ベッドで浮き沈みを繰り返す。

「かぐら……こんなっ……ふざけんな!!」



オレは穴の中で、男根と同じ形をしたモノを掻き回されているのを感じながら、オレを見下ろしている神楽に訴えた。


だけど神楽は、首を横に振り、もっとも残酷な言葉を紡ぎはじめた。

「古都、どう? 俺が欲しいかい?

これよりももっと大きいモノで、もっと奥に挿れてほしいかい?

君の中を太いもので擦ってほしいかい?」



神楽の残酷な言葉がオレを追い込む。


――楽にして欲しいのは本当。


――疼く身体をなんとかして欲しいのも本当。

――もっと奥に挿れて欲しいのも本当。



だけど……。


オレを好きにしていいのは、オレが何をしても、けっして怒ったりしない、とても優しいあの人だけ――。



けっして、こんな力任せに奪ってくるヤツなんかじゃない。


「……れが…………」





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