迷える小狐に愛の手を。
第十五話





chapter:蜜に溺れる身体





唇を噛みしめ、ロープに縛られている右足に手を伸ばす。

リンも左足のロープを噛み、外してくれている。


「ん……ふぅ…………んっ」

手を動かすたび、ロープが擦れる。

中のモノが動くたび、身体は反応し、高く反り上がったオレ自身からは先走りが流れる。


その部分だけ、神楽のコートが濡れる。

それが惨めで、目からは涙が溢れてくる。


だけど、視界がぼやけると作業は進まなくなる。

悲しくなる気持ちを必死に宥(なだ)め、オレはひたすら、手だけを動かし続けた。


『とけた!!』


リンの声とほぼ同時にオレの方もロープを取り外すことに成功した。


ほっと一息つくものの、ここからが勝負だ。


普通なら、ココから出るために、部屋の扉を使う。

だけど、鍵は神楽が持っている。


扉を蹴破るにしても、相手は鉄。

しかもオレの身体は疼き、力は存分に出すことができない。


「あ……ふぁ……」

そうやって考えている間も、後ろの穴をこじ開けるソレは、静かにしてくれない。

内壁をグイグイとこじ開け、深く進入してくる。


「ん……やぁ……」


快楽という地獄は、オレの頭の中を真っ白にさせてくる。

だけど……。

ダメ。

負けちゃダメだ。

ここで負けたら、今までの苦労が水の泡になる。



オレは弱音を吐きそうになるのをなんとか堪えて、頭を左右に振った。





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