chapter:蜜に溺れる身体 唇を噛みしめ、ロープに縛られている右足に手を伸ばす。 リンも左足のロープを噛み、外してくれている。 「ん……ふぅ…………んっ」 手を動かすたび、ロープが擦れる。 中のモノが動くたび、身体は反応し、高く反り上がったオレ自身からは先走りが流れる。 その部分だけ、神楽のコートが濡れる。 それが惨めで、目からは涙が溢れてくる。 だけど、視界がぼやけると作業は進まなくなる。 悲しくなる気持ちを必死に宥(なだ)め、オレはひたすら、手だけを動かし続けた。 『とけた!!』 リンの声とほぼ同時にオレの方もロープを取り外すことに成功した。 ほっと一息つくものの、ここからが勝負だ。 普通なら、ココから出るために、部屋の扉を使う。 だけど、鍵は神楽が持っている。 扉を蹴破るにしても、相手は鉄。 しかもオレの身体は疼き、力は存分に出すことができない。 「あ……ふぁ……」 そうやって考えている間も、後ろの穴をこじ開けるソレは、静かにしてくれない。 内壁をグイグイとこじ開け、深く進入してくる。 「ん……やぁ……」 快楽という地獄は、オレの頭の中を真っ白にさせてくる。 だけど……。 ダメ。 負けちゃダメだ。 ここで負けたら、今までの苦労が水の泡になる。 オレは弱音を吐きそうになるのをなんとか堪えて、頭を左右に振った。 |