chapter:蜜に溺れる身体 ココの、唯一の出入り口である鉄の扉は、神楽によって外から鍵をかけられている。 となると、ココから逃げるなら、やっぱり、リンが入り込んだ窓しかない。 さいわい、窓はオレの身体よりもひとまわり大きい。 ココは一階みたいだから、脱出するには問題ないだろう。 オレの身体がどこまでもつか……だよな。 疼き、力が抜けるこの厄介な身体は、正直、今、前屈みになっているだけでも――呼吸をするだけでも苦しい。 だけど、そうも言ってはいられない。 オレはシーツに身体が擦れないよう、慎重にベッドから立ち上がった。 思ったより、比較的まだ動けるのは不幸中の幸いだ。 ゆき……もう一度、貴方に会いたい。 その想いだけが、オレを動かす原動力になる。 オレはリンを先に進ませると、窓の桟(さん)に手をかけ、身体を前に乗り出した。 いけるっ!! そう思った瞬間だった。 突然、オレの穴に埋め込まれていたソレが、逆回転をはじめた。 「はぁんっ!!」 想像もしなかった刺激に、オレの身体を支える両腕の力が抜ける。 同時に、窓の桟にオレの高く反り上がった自身が食い込んだ。 「あっ、いやあああああああっ!!」 恐ろしいほどの疼きがオレを襲う。 全身に、強烈な痺れと震えが走る。 それでもオレは身体を前に倒し、桟を抜けた。 グシャッ。 大きな音と一緒に、草の緒生い茂った地面に顔面から着地する。 「……っつ……」 顔が、ジンジンする。 痛い。 |