迷える小狐に愛の手を。
第十六話





chapter:想い、見る夢





だけど、幸だけは感じられる。

幸が歩くたび、浮いたり沈んだりを繰り返すオレの身体は、ひだまりのようなあたたかさに包まれていた。

幸だ。


これが夢でもいい。
幸に会うことができたから……。

幸の肩にそっと頭を乗せると、安心したオレはまた、目を閉じた……。



――どのくらい経っただろう。

突然、ほわほわする意識の中で、オレの身体は仰向けのまま、幸の手から離されそうになった。


「やっ、だめっ!!」

うつらうつらとしていたオレの頭はまた覚醒して、頭を振って幸の腕にしがみ付く。


だけど、やっぱり力はもう出ない。

幸の腕が、オレから離れていく……。

仰向けのまま、地面に置かれそうになる。

ふわふわした感触が背中に当たったから、きっとオレが下ろされそうになっているのはベッドだ。


イヤ。
ダメ。

オレの後ろには男根に似た異物が入っている。

もし今、仰向けになったら、異物はより深く入ってしまう。

やめて。
仰向けにさせないで!!

だけどオレの思いとは反対に、背中にまわった幸の腕が、オレから離れてしまう。


「っひ、あ、いやああああああっ!!」

ベッドに腰が当たった瞬間、オレの身体は弓なりになる。

地面に押し付けられた異物は、思った通り、回転したままコリコリと内壁を弄っていく。

思わぬ刺激が体力を失ったオレへと追い打ちをかけてきた。

夢の中さえも、コレに苦しめられるなんて……。




「っふ、いやだああっ、ああっ、あっ」



あまりの苦痛で、嗚咽混じりの泣き声が唇から飛び出す。





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