迷える小狐に愛の手を。
第十六話





chapter:想い、見る夢





不審に思った幸は、泣き腫(は)らしたオレの顔を窺(うかが)ってくる。


「っひ、ああっ」

そうこうしている間でも、オレの後ろにある異物は回転しながら、ベッドに押されて、さらに奥へと入り込む。



もうイヤだ。

オレ自身の根本を縛っている紐を解いて欲しい。

イきたい。

イかせて……。

「あっ、あっ、あっ」


だけど、それを言う気力さえない。

ひたすら喘ぎ声だけが、口から漏れる。


――古都? ――

幸は、そんなオレの態度がおかしいと気がついたらしい。

オレが着ているコートのボタンを外していく……。


ダメ。

脱がさないで、恥ずかしい。
幸には、神楽に弄られた身体なんて見られたくない。



「ん……んぁ……」

だけど、その言葉の代わりに、喘ぎ声ばかりが、口から飛び出る。

オレの意志に反して、幸の手によってボタンはすべて外された。

あらわになったのはオレの身体。

――熱をもつ身体が、外の空気に触れた。

少しだけ、詰まった息も楽になる。


でも……。

目の前の幸は、オレの身体を見て、唖然(あぜん)としていた。

胸にあるふたつの突起は神楽に噛まれたせいで、赤く腫れているし、中心にあるオレ自身は高く反り上がり、紐で縛られているおかげで赤黒く変色している。

それに、後ろには異物を咥え込んでいる。





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