迷える小狐に愛の手を。
第十六話





chapter:想い、見る夢





いくら夢の中だといっても、幸にこんないやらしい身体を見られるのは堪え難い苦痛だ。


「ふっ…………」

涙がまた、オレの目じりから流れはじめる。


もう、終わりだ。
幸に気持ち悪いって思われた。
いやらしい身体だって、軽蔑された。



「ふっ…………ぅ」


――古都……まさか神楽にやられたのか?――


絶望を感じるオレに、幸は気遣うようにそう言うと、仰向けになっているオレの身体を横にして、中を弄られていた感覚から遠ざけてくれた。

それどころか、幸はオレのほっぺたに流れる涙を人差し指で拭ってくれる。

夢の中でさえ、幸は優しい。


――こんなに傷をつくって……。苦しかったね――


幸はとても優しい声音でそう言うと、勃ち上がっているオレの中心へと手を伸ばした。

付け根にあった紐を解く。




「あ、やああああああああんっ!!」

同時に、恐ろしいほどの解放感がオレを襲った。

白濁が噴水のように一気に吹き出し、隣にいる幸のシャツにべっとりと付着した。

オレの身体がいっそう大きく仰け反った後、脱力感に覆われたオレは力なく、ふかふかのベッドに沈み込んだ。


「……っは……」

口からは、荒い息が飛び出す。

心臓も恐ろしいほど大きく鼓動している。

一度、射精したおかげで、ほんの少し身体が楽になると、今度は幸の着物を汚してしまった罪悪感があふれてくる。


だけど……快楽はそれだけじゃ治まらない。





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