迷える小狐に愛の手を。
第十六話





chapter:想い、見る夢





オレの中を勢いよく突いてくれる、もっと長いものが欲しい。


異物じゃ届かないようなところまで、深くまで入れてくれる何かが……欲しい。


「ゆきぃぃぃ……欲しいの……おっきぃの……中に……くるしい……あつい……」

今のオレは、いったいどういう表情をしているんだろう。

すごく気になるのに、幸の顔がうまく見られない。

「くるしい……からだ、あつい……」

目の前にいる幸に両手を伸ばし、幸が欲しいと懇願した。

そうしたら……。


グルンッ。

「っん……ぁ」

幸は、オレを仰向けの体勢に戻した。

そうして、オレの両足を広げさせた。


「ん…………」

オレの身体が、ひらく。



太腿の間にあるオレ自身が、どうなっているのかなんて、見なくても分かる。

何度も射精したのに、きっと、また大きくなっているだろう。

――恥ずかしい。

後ろの穴も、反り上がった自身も、幸にぜんぶ見られている……。

だけど、それが気持ち悪いとは思わない。

幸ならいい。

幸になら、見られてもいい。

オレは幸が好きだから……。

だけど、恋心はいくら夢の中でも言えない。

『男同士で気持ち悪い』

『他に好きな人がいる』


そんな言葉、聞きたくない。


幸はきっと、加奈子(かなこ)が好きなんだ。

だって幸、加奈子といる時、すごく優しい顔をしている。


だけどオレは違う……。





- 154 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom