迷える小狐に愛の手を。
第十六話





chapter:想い、見る夢





「あっ、あっ、あっ、あっ……」



火傷しそうなくらい、熱い幸の雄。


グチュ、グチュッ。

幸が奥に進むたび、水音が聞こえる。

これはきっと、幸の先走りと、神楽に塗られた媚薬だ。


その音がとても淫猥で恥ずかしい。

それなのに、心地いい。


「ん……ぁあ……」


幸が、オレの中を満たす。

とうとうオレの最奥まで、幸が届いた。


「あっ、ぁんっ……」


――痛くない?――


幸はどこまで優しいんだろう。

オレの中にいる幸の方が苦しいはずなのに、快楽で目じりから流れた涙を指で掬い取りながら、尋ねてくれる。


「ゆき……」

オレは、幸と目を合わせた。

幸の額にはうっすらと汗が滲み、頬骨を伝って鎖骨へと向かわせている。
その姿が、カッコいい。
すごく綺麗。


「ん……」

オレは少しだけ頭を横に振ると、幸の輝く瞳を見つめ、平気だと笑う。

そんなオレを見た幸は、目を大きくひらいた。


「ゆ……き?」

どうしたんだろう?

疑問に思っていると、幸も目を細めて微笑み返してくれた。

それは、加奈子といる時と同じくらいの、優しい笑顔だ。


幸が笑いかけてくれた。

たったそれだけのこと。

それなのに、オレの胸は高鳴る。

胸が、ぎゅって締めつけられる。





好き。

大好きだよ、幸。




「ね、ゆき、動いて……オレの中、たくさん突いて……」





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