chapter:想い、見る夢 オレがお願いすると、幸はもう一度、微笑んで、オレの中に沈ませていた男根を入り口まで引き抜いた。 そして――……。 ズンッ!! 「っは、あああああんっ!!」 圧迫感が、また中に生まれた。 大きく反り上がった幸自身が、オレの中を一気に貫いたんだ。 オレの身体が、また弓なりになる。 「んっ、ふっ、あぁんっ」 オレがお願いした通り、幸はオレの中で、何度も激しく抽挿を繰り返す。 きもちいい。 「もっと、もっと強く突いてぇええっ!」 オレはがむしゃらに幸を求め、幸もオレを求めてくれた。 激しい抽挿を繰り返す幸に、オレの頭の中が白いもやで覆われていく。 絶頂を迎える寸前なんだ。 「ゆき……ゆきぃ……」 愛おしい人の名前を告げると、幸はオレを理解し、今までにないくらい、最奥へと向かって、強くオレを貫いた。 「あ…………」 オレの全身が、大きく震えた。 「っあっ、あああああああっ!!」 オレの身体が、いっそう大きく反れる。 すると、中にいる幸を思いきり締めつけた。 幸は唇を噛みしめ、オレの中へと勢いよく白濁を注ぐ。 そして、オレ自身も、上にいる幸の腹目がけて白濁を注いでしまった。 「あ…………ぁ…………」 絶頂を迎えたオレは、またふかふかのベッドに、ビクン、ビクンと震える身体が沈む。 精を放った幸も、オレに覆いかぶさるようにして、倒れ込んだ。 幸の汗ばんだ身体が、オレの身体とくっつく。 トクン、トクン、トクン。 幸の心地いい心音が、オレの耳に届く。 オレは、幸のあたたかな体温を感じながら、また目を閉ざした……。 |