chapter:怒り狂う闇-side:神楽 ボクサーパンツから自身を取り出してやれば、解放を待ちわびていたかのように、反り上がったモノが勢いよく飛び出した。 高く反り上がった自身は、古都を求めて赤黒く変色し、血管が浮き出ている。 「古都……」 古都を縛っていた場所へと手を伸ばせば、もう彼のぬくもりもない。 あるのは、ベッドの上に付着している古都の先走りだけだ。 愛おしい先走りを掬い取り、古都を求めてやまない自身に擦りつける。 すると、古都の先走りが、触れている手を滑(なめ)らかに動かしてくれた。 グチュ、グチュ。 手を動かすたびに、滑りを帯びた淫猥な水音と、古都の先走りで濡れていくオレ自身の感覚が狂わせる。 「ああ、古都。古都……」 俺は愛おしい彼を想い、絶頂を迎えようとしていた。 その時だ。 ふいに、全身の毛が逆立つのを感じた。 この感覚は……。 絶頂を迎えるために閉じていた瞼(まぶた)を開けて、前を見据える。 ――ああ、間違いない。 これは妖気だ。 それも、恐ろしいほど強力な妖気……。 この妖気は今まで感じたことがない。 いやしかし、妖気と共に漂ってくる甘い匂いは、間違いなく古都のものだ。 まさか!! 生まれ出たある考えを打ち消そうとするものの、俺の直観がものを言っている。 古都、妖力を明け渡したのか? 「古都…………どこまで俺を追い詰めれば気が済むんだ……」 |