迷える小狐に愛の手を。
第十八話





chapter:怒り狂う闇-side:神楽





ボクサーパンツから自身を取り出してやれば、解放を待ちわびていたかのように、反り上がったモノが勢いよく飛び出した。


高く反り上がった自身は、古都を求めて赤黒く変色し、血管が浮き出ている。




「古都……」




古都を縛っていた場所へと手を伸ばせば、もう彼のぬくもりもない。


あるのは、ベッドの上に付着している古都の先走りだけだ。

愛おしい先走りを掬い取り、古都を求めてやまない自身に擦りつける。

すると、古都の先走りが、触れている手を滑(なめ)らかに動かしてくれた。



グチュ、グチュ。

手を動かすたびに、滑りを帯びた淫猥な水音と、古都の先走りで濡れていくオレ自身の感覚が狂わせる。


「ああ、古都。古都……」



俺は愛おしい彼を想い、絶頂を迎えようとしていた。

その時だ。

ふいに、全身の毛が逆立つのを感じた。

この感覚は……。


絶頂を迎えるために閉じていた瞼(まぶた)を開けて、前を見据える。


――ああ、間違いない。

これは妖気だ。

それも、恐ろしいほど強力な妖気……。

この妖気は今まで感じたことがない。

いやしかし、妖気と共に漂ってくる甘い匂いは、間違いなく古都のものだ。

まさか!!



生まれ出たある考えを打ち消そうとするものの、俺の直観がものを言っている。



古都、妖力を明け渡したのか?


「古都…………どこまで俺を追い詰めれば気が済むんだ……」





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