迷える小狐に愛の手を。
第二十四話





chapter:「ありがとう」と「さようなら」をキミに。





――ああ、だけど、もう限界だ。


幸のほっぺたに触れる手は力を失い、地面に落ちていく……。


ゆき、だいすき。



力は、オレの腕から……。

全身から……。

少しずつ抜けていく……。





「古都ーーーーー!!」


オレは、目を閉ざし、闇へと誘われる意識に身を任せる。




最後に、幸と妖狐たちの、悲しみに染まった叫びを耳にしながら――……。





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