迷える小狐に愛の手を。
エピローグ~狐の嫁入り





chapter:エピローグ~狐の嫁入り





「ゆ……き……?」


幸に包まれ、意味も分からず沈黙していると、幸の心臓がトクンと鳴ったのを聞いた。


「そうか……古都はマリッジブルーか……かわいいな……ほんとに……」

幸はクツクツと笑いながら、そう言った。


「あ、あの……ゆき?」

「古都、残念ながら、俺はキミを永遠に離すつもりはない」

それは本当?

幸の言葉の真意を探るため、胸に埋めていた顔を上げると、幸の視線と絡まった。

漆黒だった目の色は、少しだけ金を帯びている。

この目は、オレを……欲しがっている目だ。


「古都、キミ以上に俺を惑わす人はいない。もし、それが理解できないようなら、ここで君を抱こうか? 同族たちが見ている中で君を裸にして、喘(あえ)がせてやろうか?」


「!!」

ぬぁっ!?

恐ろしいことを言い出す幸に、オレの身体が大きく震えた。


冗談じゃない。

なんでみんなの前で……しかも、兄ちゃんたちが見ている前で幸に抱かれなきゃならないんだよっ!!

「幸っ!!」

「……フフ。きっと古都はかわいいだろうね。同胞たちの視線が、薔薇色に頬を染めたかわいらしい古都の細い身体を蹂躙(じゅうりん)していくんだ……。
その視線に堪(た)える古都はどんなにかわいらしいだろう」


そう言うと、幸は地面に浮いているオレの腰へと手をまわし、着物を弄(まさぐ)って尻を撫でまわしてきた。


「ゆっ……ひゃん!!」





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