chapter:ひとりと一匹の奇妙な関係 人型になったオレよりも頭ひとつ分小さいから、たぶん背は155センチくらいかな? 黒髪は両サイドに束ねられている。 真っ白い服は清潔感があって、まさに病院の受付係ぴったりだ。 くりっとした大きな目に対照的な小さい顔と桃色の唇は、とてもかわいいと思う。 それに、彼女は愛想が良い。 そんな彼女を瞳に入れると、幸はにっこりと微笑んだ。 心なしか、彼女の頬がさっきよりも赤くなったような気がする……。 ……なんだろう。 はじめて会った時は別に何も思わなかったのに、最近のオレは少しヘンなんだ。 幸が彼女に、にっこりと笑い返すと、オレは少しイラってする。 大好きなサケを目の前にしても、モヤモヤするし……。 意味分かんない。 だけど、いつまでも彼女と幸に構ってはいられない。 なんたって、目の前には、サケという、豪華なご馳走があるのだから。 オレは少しゆっくり噛んでいたサケをふたたび目に入れると、口を大きく開けて、勢いよく食べはじめる。 「あっ、元気になったんですね、古都ちゃん」 彼女は地面に膝をついて嬉しそうにオレを見つめてきた。 ……食べにくいったらありゃしねぇ。 他人に見られながら食うとか、そんな器用なマネ、オレにはできない。 だけど、その優しい眼差しを邪険にすることができないのは、幸が仕事をしている間、彼女がオレの看病をしてくれたからだ。 まあ、感謝はしてる。 |