chapter:恋ってなに? 胸の谷間と太腿を強調させる露出度の高い赤いワンピースを着た女性は、幸の腕を絡め取っていた。 ムカッ!! 何してんだよっ!! 幸と女性の姿を見た瞬間、オレはなぜかムカついた。 なんだかよく分かんねぇけど、なんか、すんげぇ腹立つ。 「いい加減にしてください!!」 幸は、巻きつく女性の腕を振り払おうと、腕を動かす。 だけど、傍から見ていると、幸の行動は全然イヤがってるようには見えない。 だからだろう。 女性は、自分のふっくらとした胸を幸の身体に押しつけた。 「あの、わたし貴方のことが好きなんです。……ほら、貴方の側に居るだけで、こんなに胸がドキドキしている……」 次の瞬間、オレは自分の目を疑った。 だって、その女。 幸の右腕を取ると、胸へと促して服の下に潜り込ませたんだ。 女の行動が、少しずつ大胆になっていく。 女の、あまりにも身勝手な行動に呆気にとられていると、後ろから、ゴクンと唾を飲む音が聞こえてきた。 振り返ると、受付係の加奈子が、両手で口元を押さえていた。 普段も大きい目が、今はいつもよりずっと大きくひらいている。 それに、細い身体が小刻みに震えていた。 とてもショックな場面に出くわしたような、そんな感じだ。 「ね? すごくドキドキしているでしょう?」 女は、オレと加奈子が見ているのにも関わらず、自分の胸を直に触らせる幸の手を離さない。 |