chapter:蘇る苦痛と恐怖 短すぎるスカートは、ウエストにかろうじて引っかかっている感じだ。 ……幸は本当に、ドーベルマンや神楽がオレにしたことを、この女にもしたんだ……。 穴に指を突っ込んで、中から溢れた液を舐めて……. 舌で身体を蹂躙して……。 「っつ!!」 ……きたない。 気持ち悪い。 きらいだ。 幸なんか嫌い。 信じてたのに……心の底で、本当は慕っていた。 オレが何度も噛みついてもやり返さない幸は、ぜったいこういうことはしないって……。 心の底では信じていた。 なのに幸は――……。 きらい。 幸なんか、だいっきらいだ!! オレは、幸の後ろにいる女とドーベルマンを一瞥(いちべつ)した。 オレの剣幕は、よほど恐ろしかったのか、ドーベルマンはかなり脅え、普段では鳴かないような声を出していた。 それもそうだ。 だって、オレは妖狐なんだから、普通の動物とは違う。 「ひぃっ」 女も悲鳴をもらし、ドーベルマンはその女の悲鳴が引き金となったのか、今まで微動だにしなかった身体を地面から引きはがし、一目散に逃げて行った。 女とドーベルマンがいなくなった部屋は、ふたたび、シン……と静まり返った。 だけど、安らかな静寂なんてものはココには存在しない。 だって、怒りを露わにしているオレが幸を睨んでいるから……。 幸は、そんなオレを見て、息をのんだ。 |