迷える小狐に愛の手を。
第六話





chapter:蘇る苦痛と恐怖





短すぎるスカートは、ウエストにかろうじて引っかかっている感じだ。


……幸は本当に、ドーベルマンや神楽がオレにしたことを、この女にもしたんだ……。


穴に指を突っ込んで、中から溢れた液を舐めて…….

舌で身体を蹂躙して……。



「っつ!!」

……きたない。


気持ち悪い。

きらいだ。

幸なんか嫌い。

信じてたのに……心の底で、本当は慕っていた。

オレが何度も噛みついてもやり返さない幸は、ぜったいこういうことはしないって……。

心の底では信じていた。


なのに幸は――……。


きらい。


幸なんか、だいっきらいだ!!

オレは、幸の後ろにいる女とドーベルマンを一瞥(いちべつ)した。

オレの剣幕は、よほど恐ろしかったのか、ドーベルマンはかなり脅え、普段では鳴かないような声を出していた。

それもそうだ。

だって、オレは妖狐なんだから、普通の動物とは違う。


「ひぃっ」

女も悲鳴をもらし、ドーベルマンはその女の悲鳴が引き金となったのか、今まで微動だにしなかった身体を地面から引きはがし、一目散に逃げて行った。


女とドーベルマンがいなくなった部屋は、ふたたび、シン……と静まり返った。


だけど、安らかな静寂なんてものはココには存在しない。

だって、怒りを露わにしているオレが幸を睨んでいるから……。


幸は、そんなオレを見て、息をのんだ。





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