chapter:漆黒の刃が獲物を狙う時を待つ―side:神楽 そして、憎悪に満ちたあの顔を俺に向けたんだ。 あの時の古都の顔ほど、そそられるものはなかった。 古都の身体もしなやかで、撫でまわせばシルクのように滑らかだった。 胸にある乳頭も、実に甘い。 それに……俺よりも小さめの古都のモノは、とても可愛らしい。 ソレを口に含めば、甘い液が口内に広がった。 中に指を這(は)わせた時、いやだいやだと言いながらも、きちんと締めつけた。 あの中に俺自身を挿れれば、いったいどれほどの快楽が得られるだろうか。 ――まずいな。 撮影中だと言うのに、俺自身が膨れ上がってきやがった。 古都のことを考えると、いつもこうなるから困る。 デニムがやけに食い込んできやがる。 くそっ。 取りあえず、古都を求めるコレをなんとかしよう。 人間ごときに見られるのは不本意だが、今は俺を締めつける布切れが邪魔だ。 まったく、この締めつける布が古都の後孔なら、どんなにいいか……。 俺は、デニムについているジッパーを下ろし、締めつけていた布から、自身を解放してやる。 「きゃああああああっ!!」 「神楽様、セクシーっ!!」 「格好良すぎるっ!!」 たかがデニムのジッパーを下ろしただけ……。 ボクサーパンツのゴムしか見せていないというのに、黄色い声がまたもや上がる。 それに、カメラを持っている同性であるはずの人間も、ゴクリと唾を飲み、下腹部を見つめていた。 |