迷える小狐に愛の手を。
第七話





chapter:漆黒の刃が獲物を狙う時を待つ―side:神楽





そして、憎悪に満ちたあの顔を俺に向けたんだ。

あの時の古都の顔ほど、そそられるものはなかった。

古都の身体もしなやかで、撫でまわせばシルクのように滑らかだった。

胸にある乳頭も、実に甘い。


それに……俺よりも小さめの古都のモノは、とても可愛らしい。

ソレを口に含めば、甘い液が口内に広がった。

中に指を這(は)わせた時、いやだいやだと言いながらも、きちんと締めつけた。

あの中に俺自身を挿れれば、いったいどれほどの快楽が得られるだろうか。



――まずいな。

撮影中だと言うのに、俺自身が膨れ上がってきやがった。

古都のことを考えると、いつもこうなるから困る。

デニムがやけに食い込んできやがる。



くそっ。

取りあえず、古都を求めるコレをなんとかしよう。


人間ごときに見られるのは不本意だが、今は俺を締めつける布切れが邪魔だ。

まったく、この締めつける布が古都の後孔なら、どんなにいいか……。


俺は、デニムについているジッパーを下ろし、締めつけていた布から、自身を解放してやる。

「きゃああああああっ!!」

「神楽様、セクシーっ!!」

「格好良すぎるっ!!」


たかがデニムのジッパーを下ろしただけ……。

ボクサーパンツのゴムしか見せていないというのに、黄色い声がまたもや上がる。

それに、カメラを持っている同性であるはずの人間も、ゴクリと唾を飲み、下腹部を見つめていた。





- 68 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom