迷える小狐に愛の手を。
第七話





chapter:漆黒の刃が獲物を狙う時を待つ―side:神楽





――まずいな。

この勃ち上がったものをなんとかせねば……。



俺は、『神楽様』と書かれている扉に取り付いているドアノブを回した。

「あの……」

背後から、小さな声が俺を呼び止めた。

後ろを振り向けば、そこには大きな花束を持った純白のワンピースを着た、まだ幼い雰囲気を身に纏(まと)う、女がいた。


頬は赤く染まり、上目遣いで俺を見上げている。

仕方がない。

今夜はコイツで手を打とう。


俺は無言でボクサーパンツごとデニムを下ろし、女の前に勃起した自身を取り出した。


古都を想像していた俺のモノは恐ろしく反り上がり、血管が男根に向かって流れていた。

膨らみきった、赤黒く腫れている俺自身を女に見せると、女はゴクリと喉を鳴らしている。

純情そうに見えて、結構したたかだな。


俺は女の手を取り、部屋の中へと通すと、オレ自身を小さな口に咥えさせた。


「ん……んっ」

「もっと飲み込め。俺が欲しいんだろう?」

俺は女の喉の奥まで一気に自身を突き、挿れてやる。

「んぐっ…………」


喉の奥までの締めつけが、俺を快楽へと誘う。

だが、古都の中はこれ以上の快楽を与えてくれるはずだ。



――ああ、古都。

早くお前が欲しい。



俺は目を閉ざし、古都を想像しながら、女の口内へと白濁を放出した。





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