chapter:運命の出会い。はじめてのお買い物 「うわ……」 思わず声を上げてしまったのは、薄暗いところから、突然、明るい場所に出たからだ。 見上げれば、大きな太陽が、下にいるオレたちを照らしている。 ココ、屋根がないんだ。 ココには、所狭しと真っ白くて丸いテーブルと椅子が並び、大人や、子供たちが座っていた。 「ここで待っていて? すぐに持ってくるから」 幸は近場にあるテーブルを見つけると、カバンから財布だけ取り出し、椅子に置いて、何人も並んでいる店へと向かった。 「ねぇ、カノジョ。君、かわいいね。どう? 俺らと一緒に遊ばない?」 突然やって来た茶色い髪を逆立てた男は、年齢は幸より少し下かそこいらだろう。 年下のクセに敬語もないなんて、教育がなってないぞ。 ちょっぴりイラってくるのは、なんたってオレは妖狐で、見た目はこんなだけど、実は幸と同じくらい長生きしてるからだ。 オレがイラってしているのもおかまいなしに、あろうことか、奴は目の前に座った。 おいっ、空気読めよっ!! 本来そこは幸が座る場所だ。 ……ってか、なんだよ、『彼女』って。 「誰が彼女だよ!!」 言われた言葉にイラついて睨むけど、目の前のソイツはぜんぜん怖がらない。 それどころか、口元をにんまりと弧の字に曲げた。 「かっわいい。怒った顔もそそられる」 後ろにも居た黒髪の男がオレの腕を取った。 |