迷える小狐に愛の手を。
第十話





chapter:発情期ってなんですか?





だけど、それは大きな間違いだった。


ヘソの前に折りたたんだ足。

太腿が――オレ自身に当たった。



「ぃやっ!」

なんで……!!

オレは絶句した。

だって、オレの中心がドクドクと脈打ち、大きく膨れ上がっているんだ。
 
なんでこんな……。

幸の隣で、なんでこんな状態になってるんだよっ!?

 
自分の、今の姿を想像すれば、恥ずかしさのあまり顔が火照り、真っ赤になる。


今は暗いから幸に顔を見られる心配はない。

そう自分に言い聞かせても、やっぱり恥ずかしい。


…………どうしよう。

どうすればいいの?


コレは、オレにとってはじめてで、対処方法がわからない。

「ん……ふぅ……っん」


どうしよう。

口からはヘンな声がひっきりなしに出てくるし、おまけに疼く身体をなんとかしようとしたら腰まで揺れてしまう。


「古都?」

最後にオレの名前を呼ぶと、幸はベッドから腰を上げた。

上から吊るしてある、電気の紐を持った。


明かりを点けられるっ!?


「やっ!! だめ!! つけないで!!」

オレは伸ばした幸の手にしがみついた。


「古都?」

だけど、もう遅い。

蛍光灯がパチパチと音を出し、部屋全体を明るく照らした。


幸は、縋(すが)りついているオレを何事かと見下ろす。


「……っつ!!」





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