chapter:幸なんて、もう知らねぇっ! だったら、自分のことだし、自分の世話くらい自分でしないと……。 それに今日も、深夜みたいなことになるとは限らないよな。 そうだよ、きっと今日はいつもと同じだよ。 だってオレ、今はムズムズしないし、何ともないもんな。 今日、幸は、『日曜日』で仕事が休みだ。 家にふたりだけとか、このままだとすごく気まずい。 なんとかしないといけない。 大丈夫だよな。 幸だってきっと話せば分かってくれる。 何を言えばいいのかわかんないけど……でも、優しい幸だもんな。 うん、きっと大丈夫だ。 ……パタン。 そうこう考えている間に、幸は部屋から出て行った。 オレは誰もいなくなった部屋の中で、ウンウンと、何度もうなずき、自分自身に大丈夫だと言い聞かせ、出て行った幸の後を追った。 …………。 ……なんだけど、さ。 ……なんで? 意味分かんねぇ。 今日、あれから幸と前みたいに仲良くしようと声をかけた。 そうしたら、仕事でやることがあるからって、一階の事務室で、病気の症状が書いてある、『カルテ』とかいうヤツとにらめっこしてるんだ。 幸には、ほんとに嫌われたんじゃないかって思うくらいの避けられよう。 ――とはいえ、飯の用意はしてくれてるし、両足の傷の消毒にも来てくれる。 すべて放置っていうわけじゃないんだけどさ……。 でも、前みたいに、『一緒』の時間が、今日はない。 ……なんだよ。 |