こんなボクだけど愛してるっ!
プロローグ





chapter:プロローグ





 しかし、この屋敷には強力な結界が張ってある。悪しき者が屋敷に立ち入ることなどできる筈がない。――にもかかわらず、『それ』はたしかにそこにいて、刃を突きつけている。

 ともすれば、考えられることはただひとつ。

『それ』が持ち得る力が、ごくごく微量であるということだ。


「物の怪(け)か?」


 弓月は目をつむり、弧を描いた唇を動かせば、『それ』は地獄の底から震えるような、低い唸り声を上げた。





プロローグ―完―


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