追って追われて恋模様。
ぷろろーぐ。





chapter:ぷろろーぐ。





……なんていうか、ものすごく食いついてくるような感じっていうか……。


お尻を揉んできてるっ!



えっ? うそっ!!


しばらく身動きできないまま、怖くてギュッと目をつむっていると、もう一方の手が、ぼく自身があるそこをこね回し始めた。




……ポチン。



ズボンのボタンが外され、

ジリジリと、ジッパーが下ろされる音がする。


ぼく自身が直に握られた。



……クチッ。

お尻を撫でている手は、下着を通って、排出する時にしか使わない、孔に指が入ってきた。

異物感がたまらない。


それなのに、ぼく自身を握っている手が動くたび、水音が弾き出される。


それってそれって、感じてるってこと?


先走りが流れているっていうことだ。



どこの誰かも知らない人に?

そんなの、イヤだ!!




勃ち上がったぼく自身を握る手が、力を緩めたり、加えたりしてシコシコと擦られる。

俯けば、見えるのは骨張った手。

指の腹でぼくの鈴口を器用に撫でていた。

まるで、先走りをなじませるような指の動きだ。


――だけどそれだけじゃない。

身をくねって拒絶しようとすると、お尻の孔に入っている指がクリクリと円を描き、中を弄る。

中にある、一点に触れられた時だった。


「っは!! あっ」

ビクンッ!!

ぼくの身体が大きく跳ね、声が漏れてしまった。





- 2 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom