chapter:ぷろろーぐ。 ……なんていうか、ものすごく食いついてくるような感じっていうか……。 お尻を揉んできてるっ! えっ? うそっ!! しばらく身動きできないまま、怖くてギュッと目をつむっていると、もう一方の手が、ぼく自身があるそこをこね回し始めた。 ……ポチン。 ズボンのボタンが外され、 ジリジリと、ジッパーが下ろされる音がする。 ぼく自身が直に握られた。 ……クチッ。 お尻を撫でている手は、下着を通って、排出する時にしか使わない、孔に指が入ってきた。 異物感がたまらない。 それなのに、ぼく自身を握っている手が動くたび、水音が弾き出される。 それってそれって、感じてるってこと? 先走りが流れているっていうことだ。 どこの誰かも知らない人に? そんなの、イヤだ!! 勃ち上がったぼく自身を握る手が、力を緩めたり、加えたりしてシコシコと擦られる。 俯けば、見えるのは骨張った手。 指の腹でぼくの鈴口を器用に撫でていた。 まるで、先走りをなじませるような指の動きだ。 ――だけどそれだけじゃない。 身をくねって拒絶しようとすると、お尻の孔に入っている指がクリクリと円を描き、中を弄る。 中にある、一点に触れられた時だった。 「っは!! あっ」 ビクンッ!! ぼくの身体が大きく跳ね、声が漏れてしまった。 |