chapter:追って追われて恋模様。 先輩の全部がぼくの中に入った時、ぼくは二度目の吐精をした。 おかげで、中にいる先輩を内壁で締めつけ、お腹の中に、先輩の白濁が流れ込む。 大好きな先輩に貫かれ、その反動でほんの一瞬、意識を手放してしまったらしい。 ぼくのおでこに柔らかい何かが当たった。 目を開けると、そこには目を細めて微笑む先輩がいた。 何気なく、ふと隣を見ると、ぼくの指には、先輩の長い指が絡まっている。 ――けっして、先輩とはこういう関係にはならないと思っていた。 だからストーキングをして、自分の気持ちを誤魔化した。 手に入らない人だから、想うのも無駄だって、自分に言い聞かせていた――。 それなのに、ぼくは今、先輩に抱かれている。 「どうしよう、すごく嬉しい。 ゆめ……みたい」 ――言った矢先。 目尻から、じんわり涙が伝う。 「夢じゃない。君はもう、俺の恋人だよ?」 ぼくの小さなつぶやきに、先輩は、静かに耳打ちをした。 |