chapter:セックスってどうやるの?side:雨宮 鈴 みなさん、またまたこんにちは。 ぼくの名前はもうご存知ですよね。 前の出来事で、ぼくは霧我と同じ気持ちなんだって確認できた。 えと……とても嬉しいです。 でも……でもね。 また悩みが増えちゃったの。 聞いてくれますか? ぼく、霧我とまだ、『せっくす』できてないの。 せっくすって、女の人と男の人が抱き合うものだと思ってたの。 だから、霧我の腕に抱きしめられるのが、『せっくす』になると思ってて……。 でも、なんだか前回の霧我の言葉と態度ではそれも違うみたいだってわかったの。 ぼく……だって……霧我に……。 口の中で、ベロとベロを舐め合ったり!! ぼくの…………舐められたっ。 それにそれに、吸われたり、口に入れられたりもした。 霧我の口の中にも出しちゃったし!! ソコは、たまに疼いた時とか、霧我のこと、考えると大きくなっちゃうから、ヌイたりするけど……でも……他人に……しかも好きな人に揉まれたり……。 やだなっ、考えただけでも、とっても恥ずかしい。 だから、それが、『せっくす』になるのかとも思ったんだけどね? でも、霧我はぼくの口の中に出してないよ? そもそも、ぼく、霧我にされるばっかりで、してあげてない。 今だって……。 それに、それにね。 霧我が言った最後の言葉。 抱かせてもらうって。 |