chapter:セックスってどうやるの?side:雨宮 鈴 堪えられなくなって出しちゃった後は、息が続かなくって、浅い呼吸を繰り返す。 ぼくばっかり、こんな恥ずかしい。 「むが……むが……」 それに、視界に霧我がいなくって、悲しくって、手を伸ばせば、力強い腕が回る。 ぼくは、安心してたくましい腕に包まれるんだ。 それで……終わり。 霧我は? って訊(き)くと、「鈴が可愛いから」って言って終わるの。 ぼくだって霧我と同じようにしてあげたいのに、どうしてさせてくれないのかな。 霧我が大好きで気持ちよくなってほしい。 そう思うのに……。 「ねぇ、紅葉って、『えっち』したことある?」 放課後の生徒会室。 霧我はやっぱり先生に呼び出されてしまって、紅葉とふたりでお仕事している。 「唐突だな、鈴」 書類を書いていた紅葉が顔を上げた。 表情は……眉根を眉間に寄せた呆れ顔。 う……ごめんなさい。 なんて心の中で謝っていても、紅葉の回答が気になる。 霧我がいないこの機会を逃したくないもん。 そりゃ、霧我とはずっと側にいたいけど、今は来ないでほしいって思う。 ぼくって、つくづく勝手な人間だね。 「霧我とのことか?」 「うん」 さすが紅葉、普段察しがいいと困っちゃうけど、こういう時は話が早くて助かる。 「してないのか?」 |