ねぇ、ギュッてしてよ。
ぼくだって!side:雨宮 鈴





chapter:ぼくだって!side:雨宮 鈴





「鈴……?」



「ごめんなさい。おせっかいとか思ってない……。ぼく……ぼくね、霧我が好きなの」



すごく、すごく。


きっとね、霧我がぼくを想ってくれてるよりもずっとず〜っと好きなの!!



そう思ったら、ぼくはやっぱり男だね。

力って入っちゃうもんだ。



「鈴? っ、わっ」


パフン。



何も考えないで霧我を押し倒しちゃった。

後ろにベッドがあってよかったよ。



霧我はベッドの上。


ぼくは霧我の上。




身体を離して見下ろせば、霧我の困惑している顔がある。


普段、鋭く射貫くような目は、ちょっぴり悲しみを帯びている。

それから薄い唇。


とても優しい言葉を紡ぐ、この口が……。


「すき」


「す……」

たぶん、霧我はぼくの名前を呼ぼうとしたんだと思う。

でも、ぼくがそれを塞いじゃった。


すき。

すごくすき。


だから、ぼくだけじゃなくって、霧我にも気持ちよくなってほしいって思うの。



「ん……っふ……」


ぼくを呼ぼうとした唇にかぶりつく。

霧我がしてくれたように、ベロを霧我の口の中に入れてみる。


あんなに重ねた唇だけど、拒絶されたらどうしようって思うから、恐る恐る入れたら……。





ペチャッ。

「ん……にゅぁ……」


霧我もぼくのキスに応えてくれた。


クチュクチュっていう水音が、ぼくの気持ちをあおっていく……。





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