chapter:やくそく。Side:雨宮 鈴 日曜日。 南駅。 そこがデートの待ち合わせ場所だった。 でも、行かない。 行けない。 ぼくはもう……霧我に気を遣わせちゃいけない。 ――霧我の恋人になった本来の目的はそうじゃなかった。 ぼくは、霧我のお手伝いをしたかったんだ。 頑張ってる霧我の足を引っ張るんじゃなくって、背中を押してあげたかった。 だから側にいようと思った。 だけど……今のぼくは、霧我の足かせにしかなっていない。 バイバイ。 大好きな霧我。 バイバイ。 「っつ……っふ……」 ぼくはシャクリを上げる声を出さないよう、必死に口を引き結んでその場を後にした。 ... 。・ 。 。・ 。... Side:Suzu...End |