chapter:いきなり嫌われちゃうの?side:雨宮 鈴 「ん、っふん……」 やだ、やだやだやだ、ヘンな声が出た!! グラグラ、グラグラ。 ぼくの視界が頭と一緒にグルグル回る。 ドサッ。 机に倒されちゃうぼくの身体。 目の前には、凛々しい霧我の顔。 それで、ぼくのベロと繋がっているのは霧我の……。 ベロだ!! 「ん、っふ、ひゃぁんっ!!」 恥ずかしくて恥ずかしくて、と〜っても恥ずかしくって顔を逸らした。 なのに、霧我の唇はぼくの口を一度吸い上げると、ほっぺたを伝って喉仏に降りていく。 やだ、何? どうしてこうなってるの? 「霧我っ!!」 見上げれば、制服のカッターシャツについているボタンが取れる音が聞こえる。 霧我? なにをするの? ぼくは何をされるの? わからない。 わからない。 ぼく、霧我を怒らせちゃったの? でも、いったい何で怒っているの? わからない。 でも、霧我は今無言でぼくのボタンを外している。 これはきっと、とても怒らせてしまった証拠だ。 「っく……ひっく……」 流れるのは、嫌われたっていう悲しい涙。 「霧我……ごめっ、ごめんなさ……」 鎖骨にあたる唇を感じて謝ると、霧我は面食らったように顔を上げた。 交わる視線。 だけど、霧我はぼくよりも悲しそうな顔をしていた。 「あ、俺は……」 |