ねぇ、ギュッてしてよ。
いきなり嫌われちゃうの?side:雨宮 鈴





chapter:いきなり嫌われちゃうの?side:雨宮 鈴





……パフン。



だけど、ぼくは地面に激突はしなかった。

強い腕がぼくを受け止めてくれた。



この腕は知ってる。


霧我だ。



「霧我?」

「『ばいばい』って何?」


――え?


「どういうこと?」


――え?

あの……。


霧我が何を言っているのかわからなくって上を向く。


そうしたら……。



「ん……」


唇が何かに塞がれてしまった。


そっと目を開ければ、そこには霧我の顔のアップがあって、それでわかったのは、ぼく。



キスされてるってこと!!




霧我?


どうしてキスするの?



ぼく、嫌われてるのに……。




「ん、ん、ん」


そう思っても口は塞がれてるから何も言えなくて、喉からかすれた声が出てしまう。




ドキドキドキドキ。


きっとこの心臓の音はぼくのもの。



ドキドキドキドキ。



止まらない。



「俺から逃げるなんて許さない」



重なった唇が離れると、唸るような、怒っているような声が耳元で聞こえたかと思った。


だけど、また口は塞がれてしまった。



「んっ!!」


息が続かない!!


息苦しくなって、口を開けた時だった。



「ぅうっ!?」

何かがぼくの口の中に入ってきた。



えっ?

何これっ!?



ぼくの口の中に入ってきたソレは、ベロを絡みとって触れていく。





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