chapter:ずっといっしょ。Side:雨宮 鈴 だけど薄暗い映画館はぼくの顔色をうまく消してくれていると思う。 ほっと一安心だ。 小さく息をつけば――。 ギュッ。 「!!」 繋がっている手がまるで側にいるって意思表示されたみたいに一瞬、強く握られた。 バックン。 バックン。 うるさくなる心臓。 あまりにもうるさくて、これじゃあ隣にいる霧我にも聞かれるんじゃないかな。 バックン、バックン。 恥ずかしくて、緊張して――目をつむる。 だけど、ぼくも霧我がすごく好き。 だから……だからね……。 繋がっている手を、ギュッて、握り返した――……。 ――ねぇ、霧我。 ずっとずっと好きだよ? ずっとずっと一緒にいれる? 心の中で、そっと訊(たず)ねてみる。 そうしたら、ね? ぼくを包む霧我の指がピクンって動いた。 まるで、「一緒だよ」って言ってくれてるみたいに――。 うん、ずっと一緒にいようね。 霧我、だいすきだよ。 ... 。・ 。 。・ 。... Side:Suzu...End *All End* |